今も昔も変わりません<作品紹介 ⑤>
3月もいよいよ残すところあと数日となりました。もう新年度も目前…にも関わらずなかなか気温が上がらないため、松花堂庭園や昭乗広場の桜も、だいぶ膨らんではきているものの開花にはあともう少し!というところです。
3月31日からは「松花堂つばき展」が、4月1日からは「八幡桜まつり」が開催されるので、なおのこと桜の開花が待ち遠しいところです。
桜の開花といえば、満開の桜を見ながらお花見!と連想される方も多いのではないでしょうか??今回のブログでは、いまとかわらずお花見を楽しむ人々の様子をご紹介します。
こちらは「風俗図屏風」(お辨當箱博物館蔵)。8曲1隻の画面に洛中と思われる社殿とその門前が描かれており、そのなかに桜の木の下で毛氈を広げ、お酒を楽しむ人々の様子がみられます。盃を片手にくつろいでいるその姿は、現代のお花見の様子と変わりませんね。
その人たちのそばには、お弁当箱が描かれています。本展覧会では、描かれているものと同様の茶弁当を本作品の前に展示しており、屏風の中のお弁当箱と見比べることができます。絵の中の人々は、どのようなお弁当を持ってお花見をしていたのでしょう??実際のお弁当箱を見ながら、屏風の中の世界に思いを馳せてみてくださいね。
本作品は、前期のみの展示になります。どうぞお見逃しなく!
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