まるで絵画のような・・・<作品紹介 ⑫>

昨日の夕方から夜にかけて降った雨は花散らしの雨となり、松花堂庭園のソメイヨシノはすっかり葉桜となりました。桜が咲いているとそちらに目が引き寄せられていましたが、ボケやツツジ、フジなど美しい色の花があちらこちらに咲いています。

気温もだいぶ暖かくなり、いろいろとお出かけもしやすくなってきました。花を見に行ったり、非公開文化財の公開をしている寺社仏閣に出かけたり、美術館へ行ったり…と出かける先もそれぞれなのではないでしょうか。


今回は、そんなお出かけにちなんだお弁当箱をご紹介したいと思います。その名も「参詣蒔絵提重」(お辨當箱博物館蔵)です。

このお弁当箱には、いくつかの社殿とそこへ参詣する人々の姿がみられます。その表現には金蒔絵や銀の蒔ぼかしなど様々な装飾が施されており、まるで絵画のようです。このお弁当箱を持ってお出かけした人は、お弁当箱に施された人たちと自分たちとを重ね合わせたりもしたかもしれませんね。

前期期間には「風俗図屏風」が展示されていましたが、後期期間には「東山遊楽図屏風」が展示されています。絵画とお弁当箱、どちらにも描かれている参詣する人々を見比べてみるのも面白いのではないでしょうか??

お弁当箱 -目であじわう器-

八幡市立松花堂庭園・美術館で開催する 平成29年春季展「お弁当箱-目であじわう器-」の情報を 発信します

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