遊び心が満載です<作品紹介 ⑯>

今日は朝から、あいにくの雨模様となりました。Twitterでも発信したように、雨の庭園も風情があって素敵なのですが、やはりちょっとお出かけするにはためらってしまうお天気ですね。今週末からいよいよはじまる大型連休は、ぜひともいいお天気であってほしいところです!

せっかくお出かけしようと思っていた日に雨が降ってしまったとき、家でなにをしようかな…と考えて思い浮かぶ娯楽には、各世代でいろいろとバリエーションがあると思います。現代は様々なゲームがあふれていますが、みなさま何がお好みでしょうか??


今回の作品紹介ブログでは、数ある娯楽の中でも歴史の長い囲碁に関連するものをご紹介します!その名もズバリ、「碁盤形重箱」(お辨當箱博物館蔵)です。

縦横19路の線からなるこちらの盤、どこからみても碁をうつための碁盤にしかみえません。実はこの碁盤は蓋になっており、これを持ち上げると2段の重箱があらわれます。碁盤側面の装飾も、朱漆の重箱もとても上品で、美しさもユーモアもあるお弁当箱となっています。

囲碁が日本へ伝来したのは仏教伝来の頃にさかのぼると考えられています。奈良時代にはすでに盛んで、平安時代には宮廷の女性たちも楽しんでいたとか。そんな碁盤に見立てられた見た目にも楽しいお弁当箱が出てきたら、食事にも舌鼓をうちながら、きっと楽しく盛り上がったのでしょう。そんな様子を想像するのも楽しいですね。


遊び心が満載のものをはじめ、様々なお弁当箱に出会える本展覧会も、早いもので終了まで2週間をきりました。4月29日(土・祝)、5月6日(土)にはギャラリートークも開催いたします。どうぞお見逃しなく!


写真は、今日のフジの様子です。まわりの緑に囲まれて、美しさが増してきました!

お弁当箱 -目であじわう器-

八幡市立松花堂庭園・美術館で開催する 平成29年春季展「お弁当箱-目であじわう器-」の情報を 発信します

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