タケノコのような… <作品紹介 ⑲>
今日は「みどりの日」ですね。そんな国民の休日にふさわしく、朝から青空の広がるお天気となりました。新緑のあいだから差し込む陽射しも、吹き抜ける風も心地よく、庭園内をのんびりと散策される方々の姿が多くみられました。
庭園内の楽しみ方は、草花を愛でたり、写真を撮ったり、お茶室を見たり・・・と人それぞれあるかと思いますが、音を楽しむ方もいらっしゃるでしょうか??
庭園内を風が吹くと、揺れる竹と竹とがぶつかり合って、カランコロンと軽やかな音を立てます。なんとも涼しげで、癒されるおすすめポイントですので、ぜひ耳を澄ましてみてくださいね。
さて、「お弁当箱-目であじわう器-」も、いよいよ残すところあと3日となりました。作品紹介もラストスパートです!
今回ご紹介するお弁当箱は、竹にちなんだ「菱形筍弁当」(お辨當箱博物館蔵)です。
こちらのお弁当箱は、収納時には全てが1つの枠に入ってしまいます。現在でも、食べるときには2段で、食べ終わったあとにはコンパクトにまとまるものがありますが、同じ仕組みです。さらに、各段を収納できる一番大きな枠は、お弁当の中身が入っている状態のときには、ひっくり返して脚付台として使用することができます。
食べるときには、脚付台に4段の重箱をのせたものとなり、食べ終わると、脚付台を裏返して全てを収納する。なんとも機能的なお弁当箱です。
なお名前の「菱形筍弁当」は、全ての段を脚付台の上に重ねたとき、筍のように上へ上へとのびていくことから名付けられました。たしかに、庭園内で見ることのできるタケノコと、似ているようにも思えます。
筍のようなお弁当箱と、日に日に成長している庭園のタケノコ。合わせて見られるのは5月7日(日)までです!6日(土)にはギャラリートークもございます。ぜひご参加ください!
0コメント